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被災地の教育現場の記事一覧

【被災地の教育現場 vol.24:最終回】 いろんな角度があっていい

先日、向学館に大学合格を報告しに来た生徒がいた。震災時は中学生だった。スタッフの拍手を浴びる生徒を見ていて、5年間のあれこれを想い、感慨深かった。 今でこそ「防災」とか「命」の話をする人みたいに言われるが、以前から私を知...

【被災地の教育現場 vol.23】 みあげれば がれきの上に こいのぼり

みあげれば がれきの上に こいのぼり 震災の年の5月5日子どもの日、その生徒はガレキだらけの道を歩いていた。 ついついうつむいてしまっていることに気づき、下ばかり向いてないで顔を上げなくちゃと、ふと上を見た。そしたら、壊...

【被災地の教育現場 vol.22】 3.11を学びに変える

震災から5年が経つが、連日メディアの取材を受ける。「5年」という区切りの数字のせいだと思うが、昨年までよりはるかにその数は多い。 ほぼ100%「この5年を振り返ってみてどうですか」と聞かれる。 変わってきたこともあるし、...

【被災地の教育現場 vol.21】 2016年1月、成人式にて

懐かしい人に久しぶりに会ったとき、その間の時間がすっ飛んだみたいになる。 華やかな晴れ着を着ているけど、会場は華夕美(女川のホテル)だけど、並んで座る様子を見ながら、制服姿の彼らを見ている気にもなった。 あの日総練習した...

【被災地の教育現場 vol.20】 まちびらき花火大会

2015年12月24日、女川駅前の商店街オープンを祝う花火大会が行われ、2500発の大輪の花が冬の夜空に咲き乱れた。 花火は海にも映って、とてもきれいだった。 新しく出来た商店街の通りは人でいっぱい。 クリスマスソングを...

【被災地の教育現場 vol.19】 すべては五七五の中にⅡ

人は強い衝撃を受けると言葉を失うものだ。嬉しすぎても、悲しすぎてもそうだ。大会で優勝したときなども、すぐは実感がわかず、後からああ現実だったんだと喜びに浸ったりするものだ。 東日本大震災は、まさに言葉を失う衝撃だった。津...

【被災地の教育現場 vol.18】 すべては五七五の中にⅠ

震災の年の5月に、女川の中学生に俳句を作らせようという企画があった。 被災地の学校には、様々なプロジェクトや取材が殺到した。 とても対応しきれず、ほとんど断っていたのだが、これはやることになった。「震災と向き合う機会にな...

【被災地の教育現場 vol.17】 青空バレーボール部Ⅱ

バレー部の練習は、校庭の隅に作った手作りコートで連日行われた。 その日は男女一緒のレシーブ練習をしていたのだが、一人ボールを追いかけない女子生徒がいた。 ちょっと来い、とコートの外に呼び出した。 どうしてボールを追いかけ...

【被災地の教育現場 vol.16】 青空バレーボール部Ⅰ

2011年3月11日は金曜日で、翌日が卒業式。女川第一中学校男子バレー部は、その翌日の13日に、練習試合を組んでいた。 眼下を町が流されていき、生徒を誘導して高台の浄水場に向かいながら、頭のどこかでは練習試合に行けなくな...

【被災地の教育現場 vol.15】 さんまdeサンバ

♪歌え踊れ今日は秋刀魚の祭り♪ 女川では、今年も秋刀魚収獲祭が開催された。 今年の会場は震災前と同じ魚市場。町は、秋刀魚を焼く煙と、4万人以上の人で溢れた。 収獲祭のテーマソングは知る人ぞ知る「さんまdeサンバ」だ。 歌...