仮設団地での夜間学習会を開始しました!
熊本・益城町から芳岡がレポートします。
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益城町では8月から仮設住宅への入居が始まり、10月末日で町内すべての避難所が閉鎖されました。
仮設住宅は1DK(20㎡)・2DK(30㎡)・3K(40㎡)の3タイプあり、世帯人数によって応募できる間取りが異なります。子どもたちの多くは2DK、3Kの仮設住宅に入居していますが、壁が薄く隣の家庭に気を遣いながら生活しています。
十分なスペースが無いため学習机を置くことができないし、小さい弟がうるさくて家では集中して勉強することができないと、ある生徒が教えてくれました。別の生徒の家では、就寝時は居間を片付け布団を敷いて寝室にしているため、家族と同じ時間で行動しなくてはならず「宿題をする時間が確保できない」と言っていました。
▲仮設団地の様子
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カタリバは、仮設住宅へ入居した子どもたちの学習環境の確保が被災した地域の課題だということを東北で学んでいます。そこで、熊本コラボ・スクールは熊本地震から約7カ月が経過した11月10日に、県内最大規模の仮設団地でもあるテクノ仮設団地の集会所を利用した夜間学習会「ましき夢創塾」をスタートしました。テクノ仮設団地には516世帯が入居しています。
▲学習会の様子です。大学生や地域のボランティアさんと一緒に子どもたちの学びの場を作っています。
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初日には教育委員会の先生にもお越しいただき、夢創塾で何を頑張りたいか発表をしました。
仮設団地での生活は、まだまだ始まったばかりです。この生活がいつか子どもたちの日常になり、想い出になっていきます。熊本コラボ・スクールは震災という悲しみを乗り越えた子どもたちが、誰よりも強く優しくなれると信じて活動しています。これからも温かいご支援・ご声援をどうぞよろしくお願いいたします。
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ただいま、YAHOO! ネット募金にて「熊本 益城町の子どものための冬休み企画」と題して、子どもたちを元気づけるイベントを開催するためのご寄付を受け付けております。
<YAHOO! ネット募金「熊本 益城町の子どものための冬休み企画」>
■目標金額:600,000円(現在216,872円)
■寄付の使途:イベント時の子ども・ボランティアの移動費、宿泊費、食費、プログラム備品費など
■お申し込みはこちらから