【被災地・熊本より】卒業した中学生たちの「ましき夢創塾感謝祭2018」
こんにちは。一カ月間、インターンシップとして熊本県益城町で活動している大学生・野方がレポートします。
3月11日。中学校の卒業式の翌日であるこの日、卒業したばかりの中学3年生たちを対象に、ましき夢創塾の感謝祭が行われました。コンセプトは「この3年間を振り返り、感謝を伝えたい人に伝える準備をしよう」です。
中学3年生とましき夢創塾のスタッフ、そして県外から大学生ボランティアやカタリバのスタッフも集まり、ゆったりとした時間を過ごしました。
▲まず、親睦を深める為、お見合い自己紹介を行いました。自分を表す3つのキーワードの中から、相手に1つキーワードを選んでもらいます。その選ばれたキーワードについて各々が話します。スタッフも中学生も時間がある限り話し続けていました。だるまさんが転んだやドロケイなどで更に盛り上がることが出来ました。
▲距離が縮まったところで、グループになって、中学3年間の人生グラフを書きました。人生グラフとは、これまでの人生のよかったことやつらかったことを時系列でグラフに表すものです。それをもとに楽しかったことやつらかったことなど、この3年間を振り返りました。
中学2年生の春に熊本地震を経験したこの学年は、やはり地震のときにつらい思いをしていました。しかしそこから少しずつ前に進んできたことで、自信を取り戻していった様子がうかがえました。改めて振り返ることで、多くの生徒は充実した学校生活だったのだと実感することが出来ているようでした。
その後、大学生ボランティアやスタッフなど、人生の先輩方3名の話を聞き、さらに考えを深めることができました。
▲人生グラフや話をもとに想いを伝えたい人に感謝の手紙を書きました。お世話になった中学の先生や小学校のときの先生、今日話をしてくれた大学生や、うれしいことにましき夢創塾のスタッフの名前を挙げてくれる子も。
感謝を伝えたい人がすぐに見つかる人もいれば、悩んでいる人もいました。ところが、書き始めると、手が止まる様子はありませんでした。普段は言葉にできない感謝をかたちにできたのだと思います。これをきっかけに、これからも彼らが周囲の人に感謝の気持ちを伝えられるようになるといいなと思いました。
▲夕食は皆でカレーを作りました。3グループに分かれ、買い出しから行いました。買い出しの金額はゲームで決め、決められた中で試行錯誤しながら食材を選んでいました。切る人、煮る人などグループ内での協力が見られました。3種類のカレーができ、楽しい時間を過ごすことが出来ました。
▲最後に、ましき夢創塾から 「卒業翔書」が贈られました。
「卒業翔書 熊本地震を乗り越えて今の貴方があります。笑った日も泣いた日もあったでしょう。未来に向けて一歩踏み出すあなたを私たちは応援し続けます」