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~大槌臨学舎インターン生インタビューvol.1~

2023.7.11

はじめに

 こんにちは、コラボ・スクール大槌臨学舎では、中高生の学習支援や、好きなことなどの軸を見つけることができるよう、出会いの機会を届ける活動を行っています。この4月から関わってくれている、インターン生の福岡女子大学3年生の坪根さんも、中高生のころから軸を持つことの大切さを感じている人の1人です。彼女が、どんな思いで今大槌の子どもたちに関わっているのか紹介させていただきます。

Q1, カタリバにきたきっかけはなんですか?

 以前より、自分自身の中で深めて関わっていきたいと思うテーマが2つありました。1つ目は、自分の考えていることを受け止めあえるような安心安全な居場所づくり、もう一つは生徒1人1人が自分の興味関心を通して自分の軸を見つけることができる活動です。

 高校生から大学生の時に、先ほどの2つ、「一生懸命になれることや自分の軸を見つけることができる活動や、それを受け止めてもらえる居場所って大切なんだ」と思える出来事がありました。そんなことを考えている時にカタリバのマイプロジェクトの活動を知りました。自分自身もそのような場所で活動をし、生徒のサポートをしたいと感じインターンに申し込みをしました。

高校生の頃の坪根さん

Q2, コラボ・スクールの中高生と関わってみて思ったことを教えてください。

 いろんな生徒がいるという印象です。高校生はゲームで遊ぶ生徒、検定に取り組む生徒や生徒会や課外活動に取り組んでその活動のことを話してくれる生徒、一つの共通の話題を見つけると話を膨らませて沢山のことを話してくれる生徒など。

 中学生は、受験に向けて取り組む生徒、人懐っこくて心の内をよく話してくれる生徒、めんどくさいなとよく口にする生徒など様々です。生徒の関わり方でどうするのが正解なんだろうと悩むこともあるけど、どんな生徒でも一旦話を聞いて、あえてポジティブに接してみたりすることで生徒にとって次にやるべきことが見えてくるんじゃないかなと思っています。

中学生とフリースペースで対話をしている坪根さん

Q3, “自分の軸を見つける活動の大切さ”に気づいた出来事とはどんなことでしたか?

 私は中学生の頃は学力が割と高く、それが自分のアイデンティティでした。高校受験では地域でトップの高校に入ることができたのですが、そこでは思うような点数や順位をとることができず。これまでの学力のアイデンティティが崩れてしまったと感じました。そんな時に、「自分って何者なんだろう」と感じました。

 大学に入ってから、教授によく聞かれたことがありました。「あなたはなぜそう思うのか?何のためにやるのか?それはどういうことか?」など多くの質問です。当時の私は、その質問にまったく答えることができず….。そんな時に気づいたのは、私はこれまで自らの意志というよりも、周囲の意見や安定を選んでおり、自分の意思がなかったということでした。また、もっと早いうちから自分の軸や興味のあることに向き合ってくる機会があればよかったと思ったんです。

大学で活動発表をしている坪根さん

Q4, 実際にインターンを始めて高校生のマイプロに関わっていますが、印象的なエピソードはありますか?

 マイプロジェクトをしている生徒の中で、芸術とアートは何が違うのかという問いをもっている生徒がいました。ただ、その生徒は「何が違うのか考えたいんだけど何から考え始めたらよいのか、自分は実際アートのどんな部分が気になっているのか分からない」という状態。私は、生徒の頭の中を整理するサポートを行いました。臨学舎のホワイトボードを使って、気になるキーワードを記入し、なぜそれが疑問なのか?を目いっぱい書き出しました。 関わるうちに、だんだんと生徒自身のテーマがはっきりしたようで、次に取り組むアクションを見つけることができました。私も、誰かの世界観を知ることは新しい考え方を知ることができて勉強になったし、生徒自身のテーマが明確になり、生徒なりの軸を見つけていく、その過程に関わることができてとても嬉しかったのを覚えています。

ホワイトボードを使って高校生のプロジェクトのテーマ決めサポートを行う坪根さん

Q5, コラボ・スクールで子どもたちと関わっていく上での意気込みをおしえてください。

 自分がこれまで沢山問われてきたように、自分自身も生徒がどう感じているのかなど、質問を投げかけたりして、言語化する手助けをしていきたいと思います。またそれによって、私自身も新しい考え方を学ぶことができると思っているので、学ばせてもらっているという姿勢は忘れたくないと思っています。

 大学生という身近に感じてもらえる存在だからこそ、この人になら話してもいいかなと思ってもらうことができるのではないかと思っています。そして、学習の相談なども含め生徒が普段なら言いづらいようなこともいえるような、安全安心な居場所づくりに自分も貢献していきたいです。

中学生の学習サポートを行っている様子

あとがき

コラボ・スクール大槌臨学舎では、大槌の中高生と関わり学習支援と対話を通して生徒一人ひとりと向き合い、子どもたちにとって身近な、 少しだけ未来の自分像を示す「ナナメの関係」の先輩として、この活動に中長期的に参加していただけるインターンを募集しています。

▼カタリバやコラボ・スクール大槌臨学舎で一緒に活動をしてくれる方、興味がある方はこちらのリンクから詳細をご覧ください。https://www.katariba.or.jp/intern/26696/