大槌臨学舎は、新学舎に移転します
大槌臨学舎では、町内の「かさ上げ工事」で
これまで使っていた教室の一部が使えなくなるため、
仮設の新学舎へ移転します。
新学舎での授業は、10月21日にスタート。
たくさんの方々のご支援・ご協力をいただき、
安心して学べる場を子どもたちへ引き続き届けてまいります。
■ 安全で快適な学習環境を確保するために
市街地の建物の9割が、全壊してしまった大槌町。
現在、臨学舎を「放課後の学びの場」として
使っている中高生は約150名います。
これまでは町の公民館や神社、お寺、3基のプレハブをお借りして、
学びの場を確保してきました。
活動期間が3年度目に入った今も、
町民の皆さんや生徒たちの生活環境、町の状況は大きくは変わりません。
引き続き、安心して勉強できる環境・居場所の提供を
続けていく方針です。
しかし、継続的に場所を確保することは、
今の大槌町の状況では簡単ではありません。
これまで私たちが拠点としてきたのは、
町の中心部の「町方地区」です。
大槌町では、津波の被害をうけたこの地区を再建すべく、
大規模なかさ上げ工事を予定しています。
大槌町の中心市街地再生へ安全祈願祭~今秋には盛り土工事始まる
これに伴い、私達が学舎の一部として利用してきた
プレハブ教室も、立ち退かなければならなくなりました。
■ かさ上げ工事を前に、「新学舎」を建設
既存の施設で他に使えるところがないか、検討を続けました。
しかし、そもそも残っている建物が少なく、
現在通っている100名以上の生徒が
勉強できる場所を確保することは難しい状況でした。
そこで、かさ上げ工事を前に「新学舎」を建築することにしました。
多くの資金があるわけではないため、
現在使っているプレハブ教室を流用した「仮設の学舎」です。
幸い、さまざまなご縁のおかげで、
浸水区域からも離れ、大槌小・中学校ともより近い場所が見つかりました。
多くの企業の皆様からのご支援と、設計事務所や地元の建設業者の方々の
ご協力をいただきながら7月から建設を進めてきました。
建設の様子は、株式会社はりゅうウッドスタジオ様のブログにも掲載いただいています。
■ たくさんの方々のご支援・ご協力で、10月21日に利用開始
この度の学舎移転に関し、
生徒たちがより安心して学べる環境をつくるため、
本当に多くの皆様にご協力いただきました。
ご寄付をいただいた企業・団体の皆様。
貴重な土地に学舎を建てることを許可してくださった地権者様。
居心地の良い空間を設計してくださった株式会社はりゅうウッドスタジオ様に、
急ピッチで工事を進めて下さった万作工務店様、
有限会社上田製材所様はじめ町内の建設業者の皆様。
そして、設立から2年弱の間、
教室や自習室として使わせて頂いてきた
上町ふれあいセンター様、小鎚神社様、大念寺様、吉祥寺様には、
本当に多くのご迷惑をおかけしました。
いつも快く場所を貸してくださり、感謝の言葉もありません。
本当にありがとうございました。
いよいよ10月21日からは、新たな場所でのスタートです。
一日も早く地域の皆様に愛される場所となれるよう、
そしてこれからも生徒たちが安心して通える場所であり続けられるよう、
スタッフ一同気持ちを新たに精一杯励んでまいります。
今後とも、大槌臨学舎をよろしくお願いいたします!!