先生と女川~朝はFMパーソナリティー
向学館中学1年生の担当は、青木絵美先生です。
子どもたち37人に英語と数学を教えています。
女川生まれ女川育ちの土地っ子の青木先生には、
向学館での講師のほかに、もうひとつ別の顔があります。
それは、「おながわさいがいエフエム」のパーソナリティーというものです。
東日本大震災で、役場や防災無線などが被害に遭い、行政からの連絡手段が途絶えました。
そこで、町民が有志で、臨時災害放送局の仕組みを利用したFMラジオ局を4月21日にスタートさせました。
スタジオは広さ2畳のプレハブで、避難所となっている女川第二小学校の運動場にあります。
青木先生は、平日朝7時から1時間の生放送番組「おながわナウ」を担当しています。その日の新聞から抜粋した女川に関するニュースや冠水に備えるための満潮時刻、道路の閉鎖状況、炊き出し情報など、暮らしに欠かせない情報を放送しています。
台本づくりは、その日の朝6時から3人のスタッフと一緒に取り掛かります。新聞やインターネットなどに目を通し、原稿を起こし、ちょうど1時間の番組に仕上げます。
「向学館もラジオも、女川町のためになるのなら」と青木先生。朝も夜も、女川で暮らす人たちに情報を分かりやすく伝える仕事をしています。
▽おながわさいがいエフエム 79.3MHZ http://onagawafm.jp/