中学校文化祭『新創』
10月27日土曜日、
女川第一中・第二中学校の合同文化祭が女川町総合体育館で開かれました。
次年度、女川の中学校は新しく一つになるので今年が最後の文化祭です。
メインテーマは、『新創~新たな自分、伝える想い、この瞬間』。
中学生は、この日のために準備と練習を重ねてきました。
ステージには女川の風景と中学校の校舎が描かれた
モザイク画作品が掲げられています。
オープニングは、太鼓演奏「響魂」。
24名による力強い太鼓の音が会場いっぱいに響きわたります。
つづいて、英語・国語弁論の発表です。
「豊かな海を取り戻す」「海で働く」などと題し、
震災に負けないという決意が伝わってきます。
有志劇「未来への懸け橋」の上演がありました。
石巻市生まれの弁護士・布施辰治の半生を中学生たちが知ることで、
学校のイジメ問題を見つめ直すという物語。
難しい題材をしっかりそしゃくし、熱演を見せてくれました。
午後は会場を移して、一中校舎での展示発表。
茶道、書道、デジカメ教室の展示やダンス、コントなどなど。
注目は、2年生が社会科の授業でまとめた、
「私たちが考えた津波の被害を最小にする三つの対策案」です。
一、もしもに備え、人との絆を普段から持つこと
一、高台への移転
一、記録を残す
津波被害を最小にするためには、
何が問題でそのためにどうすればいいのか。
パネルから生徒たちの真剣さが伝わってきました。
フィナーレは閉祭式3年生から後輩たちへバトンを渡しました。
「今年は一中、二中として最後の文化祭。
来年からは女川の文化祭になる。
ぼくたちはやりたいと考えてきたものが、今日できた。
今度は2年生がリードしていってほしい。」
町の未来を担う子供たち。
テーマ『新創』は
新しい自分、新しい女川を創ろうという
彼らの想いと決意が溢れています。
そんな中学生を向学館も精一杯、応援します。