2013年度卒業生、最後の授業を実施しました。
3月14日、女川向学館で、卒業式こと「最後の授業」を実施しました。
受験に向けてきた頑張りを、高校やこれからに向けての新たな決意に変える日。
「最後の授業、最後の時間をみんなで楽しもう」という言葉で、授業が始まりました。
最後の授業のメインコンテンツは、「ガチンコ1対1」。
担任から、生徒たち一人ひとりに向けて、色紙と言葉を贈りました。
担任と生徒の2人しかいない空間で、“ガチ”でぶつかり合い、対話を楽しみました。
色紙には、生徒一人ひとりへ向学館スタッフ全員からのメッセージが書いてあります。
受験に向けての頑張りに対する労いの言葉、新しい高校生活への激励の言葉など、自分だけに向けられた言葉に、思わず笑顔になる生徒たち。
少し照れくさい気持ちになりながらも、嬉しさを隠せない表情を見せてくれました。
「ガチンコ1対1」の裏では、向学館に通う生徒たちによる最後の共同作業として、卒業制作を作成しました。
何が出来上がったかは、まだ秘密!
この記事の最後でご紹介することにします。
その後は、スタッフ特製の3年間の振り返り映像を見て、笑顔になったり。
「たくさんの人を笑顔にさせることができる美容師になる」
「絶対にキャビンアテンダントになるという夢を叶える」
自分の夢や想いを友人やスタッフに宣言することで、決意を固めていました。
最後は、全員で集合写真を撮りました。
生徒たちが卒業制作として作っていたのは、「ありがとう」の文字。
支えてくれたすべての人への感謝の気持ちを込めて、作りました。
では、これで解散。
そう思ったときに、生徒の中から「ちょっと待ったー!」のコールがかかりました。
「思い出をありがとう。笑顔をありがとう」
「先生たちのおかげで今の私たちがあります。これからも応援よろしくお願いします」
生徒一人ひとりが、向学館に対する気持ちを述べてくれました。
この1年、私たちスタッフは、悩みながら、ときにぶつかりながら、生徒たちに向き合ってきたつもりです。
たくさんの笑顔と勇気をくれた生徒たちに、とても感謝しています。
今回卒業した生徒たちは、小学6年生の3月に被災し、中学校の3年間、向学館に通った学年です。
たくさんの方に支えていただき、無事生徒たちを送り出すことができました。
本当にありがとうございました。
ここからが新たなスタートです。
現実から逃げないで、目の前のことに向き合い続けてほしいと思います。
未来を自分の手で作っていくことは難しいけれど、君たちにはその力がある、そう信じています。
未来に向かって、がんばっぺし!