【国内留学2015】 「外国人のお宅に泊まる。外国の大学に通う。 in 東京」
女川の中学2年生が、8月15日~19日の期間に、東京研修旅行へ行ってきました。彼らが参加したプログラムは、その名も「国内留学」。
外国人家庭にホームステイし、アメリカの大学の日本校であるテンプル大学ジャパンキャンパスに通い、世界で活躍するグローバル企業を訪問するプログラムです。
普段、「スカイプ英会話」を頑張る中学2年生向けに実施しました。目標は、「英語を話して、相手を知ろう!」
国内留学は、ホストファミリーとの顔合わせからスタート!
夜行バスで東京にやって来た生徒は、少し疲れた様子でしたが、楽しいワークショップを通して、国籍や育った環境の違う人たちと仲良くなりました。
東京滞在中は、モルガン・スタンレーMUFG証券さんの社員のご家庭にホームステイさせていただきました。
わが子のように受け入れてくださったホストファミリーの皆さんのおかげで、人見知りの生徒たちも勇気を出して、ホストファミリーに英語で話しかけていました。
翌日からは、テンプル大学ジャパンキャンパスに通学。
テンプル大学ジャパンキャンパスが中学2~3年生向けに開催している「日本でできる中学生の国内留学プログラム」というクラスに参加しました。
生徒たちは、クラス分けで女川から来た仲間とは、別々のクラスに・・・。
外国人講師によるオールイングリッシュの授業を、東京の中学生と受けました。
生徒達は英語がわからない、友達が周りにいないという状況に、かなり困惑した様子でしたが、周りのクラスメイトに勇気を出して声をかけ、頑張って授業にくらいつき、最後は笑顔で終えることができました。
2日目には、今回の国内留学プログラムにご支援いただき、以前より女川向学館で特別授業をしてくださっている三井物産の社員の皆様にお礼を伝えに行きました。
頑張って用意した英語と日本語を交えたスピーチで、英会話の成長を報告しました。
社内も案内いただき、社員の皆様との久しぶりの再会に皆よろこんでいました。
また、ホストファミリーの職場であるモルガン・スタンレーMUFG証券にもお邪魔しました。
この度、社員の有志の皆様から、バスケットボールのチャリティイベントの収益をコラボ・スクールにご寄付いただくこととなりました。
自分たちが生まれ育った町のことや、どんな思いでコラボ・スクールに通い、どんなことを頑張っているのかを社員の皆様とお話しました。
とにかく初めての体験だらけの4日間。
外国人家庭でホームステイすることはもちろん、保育所・小学校・中学校と大体顔を知っているメンバーの中で、成長してきている生徒たちにとって、知らない同世代の中学生の中で学ぶことは初めての体験でした。
以下は生徒の感想です。
「女川の生徒がいない、知らない人の中に急に入れられて、聞く人もいなくて、心がきたえられた! 他の中学生と一緒に英語だけの世界で勉強するのは、自分との英語力のレベルをすごく感じた。でも今回こんな感情がでたからこそ、頑張ろうと思えた」
「都会の中学生はすごい。英語をもっと頑張る」
「ホストファミリーがとにかく優しかった!」
「ホストファザーと話せたとき、成長を感じることができた」
「はやくまたホストファミリーに会いたい」
「たくさんの人やその人の文化について、たくさん知ることができた。今後の英会話の授業や日常に生かしたい。」
悔しい思いをするとともに、英語の楽しさを知り、そして変わらない人の優しさに触れたようです。
研修旅行での刺激を日常に持続させることは簡単なことではありませんが、この体験を糧とできるよう、子どもたちの成長を引き続き見守っていきます!
~このプログラムにご協力いただいた皆様~
三井物産株式会社 様
モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 様
公益社団法人CISV日本協会 有志の皆様
テンプル大学ジャパンキャンパスの皆様