【女川町民弁論大会】 「いつの日か 私が作った 家に住む」
文化の日の週末土曜、11月7日。
女川町では、町民弁論大会が開催されました。
「小学生の部」、「中学生の部」、「一般の部」の三部構成での実施です。
町民が見守る中、子どもたちの力強いスピーチが、会場内に響き渡ります。
児童・生徒たちは、様々な思いを、自分らしい表現方法で、弁論しました。
「おじいさんの家は、津波で家が流されたわけではないけど、床まで浸水しました。今は解体されて、土地に草が生えている状態です。おじいさんは大工職人で、私はおじいさんのような大工職人になりたい。そして早く大人になって震災に負けない強くて丈夫な家を作りたい」
「いつになるかわからないけど、自分の家を建てて住んで、これから新しく生まれ変わる町の姿を、自分の目で見ていきたいです」
「3月11日、自分を高台へと誘導してくれた近所のおじさんが行方不明になったままです。僕には夢があります。女川で料理店を開くことです」
「女川で獲れた海鮮や、宮城県の食材を使って、食べてくれた人がおいしいと言ってくれる店を作って、自分を助けてくれたおじさんに『がんばってるよ』と言いたいです」
「震災で町は流されてしまって、復旧復興に時間がかかってしまっても、未来の女川が素晴らしい町になればそれでいいと思っています」
震災の経験を悲しみから強さに。
家族との営みの中で、学校教育の充実の中で、地域のふれ合いの中で、子どもたちは、自分の目で耳で何かを感じ学びながら、成長しています。
コラボ・スクールも、子どもたちの成長を助ける放課後の居場所として、これからも運営していきます。素晴らしい弁論をありがとう。