東北カイギ2016 ~自分と向き合い、仲間と出会う3日間~
秋の三連休、山形県山形市でマイプロジェクトスタートアップ合宿2016「東北カイギ」が開催されました。
会場となった東北芸術工科大学には約70名の高校生たちと高校生たちをサポートする大人たちが集合。
本気でマイプロジェクトの構想を作り上げる3日間の合宿の中で、高校生たちは自分自身と向き合い、仲間と出会い、自分がやりたいプロジェクトについて考え抜きました。
1日目
東北カイギスタートの日。
あいにくの雨でしたが、東北各地からやってきた高校生たちの緊張感と期待感で会場は熱を帯びていました。
マイプロジェクトを考える上で、自分自身のことを知ることはとても重要なプロセス。
そこで、「自分グラフ」の作成と共有では今まで自分はどうやって・何を感じて生きてきたのかを考え、班ごとに発表を行いました。
楽しかったこと、真剣になったこと、悩んだこと、辛かったこと…。
一つひとつ丹念に思い出す作業は、時に苦しい作業でもあります。
「意外にも今まで自分のことをじっくり考える機会はなかった」
「今まで人に話したことのない辛い経験だったけど、話をしてみたらみんな優しく聞いてくれて受け入れてもらえた気がした」
乗り越えた先で待っていた景色に出合えた高校生たちからは、こんな感想が聞こえてきました。
2日目
自分のマイプロジェクトを作り始める日。
スペシャルゲストとして、『東北食べる通信』の創刊者である高橋博之さんにお越しいただきました。
「何か物事に違和感を感じたとき、あなたはそれをそのままにして観客のままでいるのか、それともグランドに下りてきて活躍する人になるのか。それはみなさん次第です」。
アツいメッセージを受け取り、高校生たちの志気は上がっていきました。
そして実際に自分たちのマイプロジェクトを考え、作っていく時間へ。
1日目に行った「自分グラフ」を元に先輩や大人たちに相談しながら考えますが、これがなかなか難しい…。
この日は宿舎に戻って夜中まで考え抜きました。
3日目
いよいよマイプロジェクト発表の日。
「発表できる状態じゃないよ・・」
「出来た!早く聞いてもらいたい!」
様々な声が飛び交っていましたが、何より大事なのは自分自身に向き合い、考え抜いたということ。
それは発表している姿を見れば不思議と分かるものです。
「マイプロジェクトってなんだろう」
高校生たちはこの3日間ずっと考え続けました。
実は大人たちも一緒に、この問いを考え続けていました。
きっとこの問いに答えはありません。
「高校生の数だけ、マイプロジェクトがある」からです。
マイプロジェクトは、決まったカタチも、正解も、優劣もありません。
ひとつ言えることがあるとすれば、本気で創り上げたマイプロジェクトは生涯の宝物になり、それはいつか誰かの心を動かすものとなるかもしれないということ。そして、たくさんの学びに溢れているということ。
一人ひとりの可能性は無限大です。
マイプロを通じて高校生たちが自分の可能性を信じることができるよう、今後も高校生たちを応援し続けたいと思います。