最新のお知らせ

~新しい自分に出会えた~女川の中学生手作りのプロジェクションマッピング

2018.3.15


【お知らせ】

3月17日(土)17:45~、宮城県の女川駅にて、半年間かけて子どもたちが作ってきた映像をプロジェクションマッピングとして投影します。ぜひみなさま、子どもたちの頑張りを観に女川駅までいらしてください!

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宮城県女川町にてカタリバが運営する被災地の放課後学校コラボ・スクール女川向学館。ここに通う中学2年生は今年度、新しい取り組みとして探究授業を行っています。

半年間、中学2年生の子どもたちが4つのテーマの中から、各自興味のある、さらに深めていきたいテーマを1つ選び、半年かけてプロジェクトを進めてきました。

4つのテーマはこちら。

・フリーペーパーを制作し、町の人や観光客に自分たちの考える女川の魅力を伝える
・プロジェクションマッピングを制作して女川の町を彩る
・ダンボールを使って子どもの遊び場を制作する
・自分たちで考えた創作料理を開発して、町のお祭りで販売する

半年間頑張ってきた各プロジェクトもそろそろ終盤、ゴールが見えてきました。

プロジェクションマッピングのチームは、3月17日(土)女川駅に自分たちが制作した映像を投影します。

この日の授業では、どんな映像を投影したいか、みんなで案を出し合いました。

「女川の自然を伝えたい」

「やっぱり海じゃない?」

「見ている人をあっと言わせるような面白い物も入れてみたいなぁ!」

みんなの意見をまとめて、ストーリを作っていきます。

今回プロジェクションマッピングを行うのは向学館に通う中学2年生の7名。

7名をさらに3つのチームに分けて、準備を進めてきました。

・映像制作チーム

・音楽制作チーム

・広報メディアチーム

半年前はパソコンを扱うのも上手ではなかった子どもたちが、今では自分で映像を作ることが出来るまでに成長しました。


「向学館に通ってから、この授業が一番楽しい」

「数学や英語の授業は答えが決まっているけれど、この授業では全部正解になる。自分の考えたことが形になることが楽しい」

「誰かを喜ばせたり、楽しませることが自分は好きなんだなと、この授業を通じて初めて知った。新しい自分を発見できた気がする」

子どもたちの表情も授業の回を追うごとに真剣になってきています。

広報メディアチームの子どもたちは「100人お客さんを呼び込む」という目標を決めました。目標のためにどうすればいいかを考え、自分たち手作りのチラシを持って、夜の町にチラシ配りにも出かけました。

「頑張ってね!観に行くよ」

町に出るまでは気が付かなかったけれど、たくさんの人たちが自分たちの取り組みを応援してくれていることを知って、頑張ろうという気持ちが強くなりました。

今回、探究授業を企画したスタッフは言います。

「子どもたちは一人ひとり、その子だけが持っている良いところが必ずあります。例えば勉強ができる子、運動ができる子、そういう子はやはり目立ちますし、本人も私はこれが得意だと自覚しやすいので、自信につながりやすいですよね。

でもそんなふうに思える子って本当に一握りだと思うんです。勉強はあまり得意じゃないけれど、人の気持ちを察するのが誰よりも早いとか、人を笑わせるのが上手っていうことも私は、勉強ができることや運動ができることと同じくその子にしかない良さだと思うんです。

そういう、誰にも負けないその子の良さを本人がもっと感じることが出来たら、きっとその子の自信につながるし、これからの未来を生きていく子どもたちの力に繋がると思います。この探究授業を通じて、そういう自分の良さに気付いてもらえたらと思って毎回の授業を作っていました。

数学の授業ではいつもうつむいている子が、探究授業だと真剣なまなざしで、自分の意見を言ったりするんです。今日は何するの?って楽しそうな顔を見ると、本当にこの授業を作って良かったなと思います。

女川駅に子どもたち手作りのプロジェクションマッピングを投影できたら、子どもたちにとってきっと一生忘れられない大切な思い出になるはずです」

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中学2年生というタイミングに、自分たちで一つの物事を探究し、答えを創り出していくという経験は、きっと彼らのこれからの人生のヒントになることでしょう。

さあ、本番まであと少し!7名の子どもたちが描いた映像で女川駅を彩ることはできるのでしょうか…?

3月17日(土)17:45~、半年間かけて子どもたちが作ってきた映像を女川駅にプロジェクションマッピングとして投影します。ぜひみなさま、子どもたちの頑張りを観にいらしてください!