中学生経営部の歩み
今回は女川向学館の中学生が、手作りの商品を作って販売まで行った「おながわ中学生経営部」の活動について紹介します。
おながわ中学生経営部とは、向学館に通う中学生に希望を募り、町のお祭りへの出店など、商品の作成から販売までの体験を通して商売について学ぶプログラムです。
メンバーは5人。「おながわ中学生経営部」という名前は、自分たちで決めた名前です。
1月からスタートした経営部の活動。まずは2月の町のお祭りに向けて、女川の町を散策し、町の中でどんなものが売られているか調査しました。
「やっぱり、せっかく売るなら自分が好きなものを売りたい!」
「どんな人が喜んでくれるかな~?」
普段から身近にある女川の商店街も、足をとめてじっくり見ると、いろんな商品が売ってありました。
町の散策後は、販売に向けてさっそく商品の作成にとりかかります。
▲慣れないミシンやラッピングに苦戦する部員たち。
みんなで協力して、なんとか販売する商品が完成しました。
販売日当日、商品がよく売れるようにと配置から工夫したり、大きな声で呼び込みをしたりと奮闘する部員たち。
ヘアゴムを売った女の子は「テーブルだと味気ないから」と向学館に合ったお洒落な柄のテーブルクロスを引いていました。
▲だんだんと接客もできるようになりました
▲レジンで作ったカラフルなストラップ
実際に売り始めると、お客さんから質問が飛んできます。
「それどうやって作ったの?」
観光に来ていたおじいさんに聞かれたある子は、生成からはじめたアロマキャンドル作りの行程を丁寧に説明していました。
▲数時間の販売でしたが、たくさん売れて嬉しそうな部員たち
はじめは、自分が可愛いと思うものを作っていたけれど、買ってくれる人の喜んでいる姿が見れてうれしかったと満足げな部員たち。
さあ、3月の販売に向けて準備開始しよう!と思った矢先、これが最初で最後の販売だと誰が予想したでしょうか。新型コロナウイルスによる学校休業要請。経営部も活動中止を余儀なくされました。
向学館の対面授業も3月から5月末まで中止となっていましたが、6月から対面での授業が再開。7月に、今後の経営部の活動について部員で話合った結果、経営部の活動は、直接販売が難しいため、解散することにしました。
経営部としての活動は一旦幕を閉じますが、この半年間の活動は、しっかり彼女たちの学びとなっていたようです。
「コロナが収まったらまた活動したい」
「次は違うものを販売してみたい」
コロナ禍でも学びの意欲は失われていません。向学館は生まれた学びの意欲をくみ取り、今出来る最大限のサポートをしていきたいと思います。
またやろうね!おながわ中学生経営部!