Welcome to Otsuchi !!
日々、英会話を学んでいるSkype英会話クラスの高校生たち。
今年度は、学んでいる英語を使って、実際に外国人の方々と交流するプログラムを何度か行なう予定です。
今回のテーマは、「大槌ツアー」!ふるさとの良いところを英語で案内します。ゲストは、東京と新潟から計5名参加してくださいました。
この日はちょうど、年に一度の大槌祭りの前日ということもあり、普段の大槌の様子に加えて、自慢の郷土芸能も紹介することができました。
■
ツアーの約1週間前。
準備に励む高校生たちに強力な助っ人が!
インターネット電話を使って、バンクオブアメリカ・メリルリンチ様の社員の方々が練習相手になってくださいました。
「自分の経験談を入れたほうが良い。」とのアドバイスをいただき、直前まで原稿を作り直しては練習を繰り返しました。
■
緊張の中で迎えた当日!
まずは円になって順番に、名前、出身地、好きなモノを話します。
いつも勉強している校舎内の案内もしました。
■
一通り慣れてきた頃に・・・いよいよツアー開始です!
コースは、
町内を一望できる「城山」
↓
「風の電話」や「森の図書館」のある素敵なお庭「ベルガーディア」
↓
今年の夏には震災後はじめて海開きした「吉里吉里海岸」
↓
ひょっこりひょうたん島のモデルとなったと言われる「蓬莱島」
↓
町内で一番大きな仮設商店街の「福幸きらり商店街」
まずは「城山」へ。
高校生と外国人ゲストの方がペアになって案内していきます。
事前に自分で考えた紹介文をもとに、説明します。
””Shiro” means a castle and “yama” means a mountain.
There was a castle at the top of the mountain.”
シロは城という意味、ヤマは山という意味です。昔は、山の頂上にお城がありました。
“Otsuchi locates at 141 degrees east longitude.
The next place over the sea is California!
When I heard it, I was so excited!”
大槌は緯度141度に位置しています。海の向こう側はカリフォルニアです。それを聞いたとき、とてもワクワクしました!
ここは、オーナーの方の手作りのイングリッシュ・ガーデンと、絵本にもなった『風の電話』がある場所です。
“The telephone of wind means “telephone to heaven”.
This phone line isn’t connect. It was made for picking up the pieces of someone’s broken heart.”
『風の電話』は、『天国への電話』という意味です。電話線はつながっていません。傷ついた方々の心を癒すために作られました。
こちらは手作りの図書館。
続いて、吉里吉里海岸へ。
曇りだったため、綺麗な青い海は紹介できませんでしたが、ここでの思い出を伝えます。
“Here is my favorite place since when I was a child. This summer, 3 years after the earthquake, the beach was open! So, I swam here after so long!”
ここは小さい頃から大好きな場所です。今年の夏は3年ぶりに海開きがありました。私も久しぶりに泳ぎました!
そして、町のシンボル、蓬莱島(ほうらいじま)。
“On the island there is a small shrine dedicated to the safety of sailing. The shape of this island is like a calabash and it is the inspiration for a very popular puppet TV show on NHK called “Hyokkori Hyoutan Jima”.”
島の上には航海の安全を祈願した小さな神社があります。島の形は「ひょうたん」に似ていることから、NHKで放送された有名な人形劇『ひょっこりひょうたん島』のモデルになったと言われています。
最後は、福幸きらり商店街。
お土産をお勧めしたり、好きな食べ物をプレゼントしたり、すっかり打ち解けた様子。
バスツアー終了後は、お菓子を食べながら、ツアーの復習も兼ねて、ゲスト向けの「大槌クイズ」で盛り上がりました!
■
休憩後は、ツアー第二幕。
翌日に控えた、町内一大イベント「大槌祭り」の前夜祭、“宵宮”へ。
人がたくさん集まっている夜の神社で、様々な団体の迫力ある踊りや、種類が豊富な屋台を見て回りました。
大槌祭りは、高校生にとって、自慢のお祭りです。説明にも熱が入ります。バスツアーの時にはうまく話せなかった生徒も、この宵宮ではたくさんの会話ができたと喜んで報告してくれました!
■
お祭りの熱気の中で終了した今回の「大槌ツアー」。
参加した高校生たちからは・・・
「プログラム自体はとても良かった!けど、もっと大槌を知ることが必要だと感じた。1対1でツアー先を回ったりして、英語で何か話さなきゃ!という思いで、少しずつだけど自分から質問することができた。英語しか通じない環境は難しいけど、レベルアップできてとても楽しい!アイスブレイクでやった、みんなで行うゲームなどもっとやりたかった!でもとにかく、楽しかった!!ありがとうございました!」
「もっと長い時間やりたい。せっかく英語しか通じない環境になれてきたのに、その頃にはもうさよならの時間。ほんとにもったいない。ガイド前のバンクオブアメリカ・メリルリンチの方々とのSkypeが最高だった。そのSkypeがなきゃ知れないことがいっぱいあった。」
はるばる大槌まで来てくださったゲストの方々からは・・・
I thought the tour was excellent from start to finish. The student guides were knowledgeable, informative and confident. I was very satisfied with the entire experience. I would particularly like to thank the student guides who did such a wonderful job of showing us round their beautiful home town. I hope that I am able to visit Otsuchi again soon.
最初から最後まで素晴らしかった。生徒たちのガイドは、色々なことを知ることができたし、とても勉強になったし、堂々としていた。今回経験したこと全てに満足している。美しい故郷を紹介してくれた生徒たちにお礼を言いたい。またすぐに大槌を訪れたい。
I think this kind of tour is very good idea. Many foreigner living in Japan is very curious about how the reconstruction after the tsunami has taken place. And to have young students to tour them around is great! I highly recommend student guiding. It´s a casual and nice way of be shown around the Otsuchi highlights.
このツアーは素晴らしいアイディアだと思う。日本に住んでいる多くの外国人は震災後どのように復興がなされているのかとても興味を持っている。また、若い生徒によるガイドがとてもよかった。高校生ガイドは本当にお勧め。大槌の見どころを紹介する良い手段だと思う。
■
自分たちの町を英語を使って紹介した今回の経験は、高校生にとってとても刺激的で、さらに英会話への意欲が高まった機会となったようです。
次回は11月23日(祝)を予定しています!さらにレベルアップした「大槌ツアー」をお届けできるように、またSkype英会話を頑張っていきます。