【新しい教育の形】ICT夢コンテスト 特別賞を受賞
情報通信技術を使いながら、子どもたちにこれからの社会を活き活きと生きる力を身につけてほしいーーそんな思いのもと、毎年行われている日本教育情報化振興会主催の「ICT夢コンテスト2015」にて、大槌臨学舎の取り組みが特別賞を受賞しました。
大槌臨学舎では、今年の夏休みから本格的にICTツールを使った授業に取り組み始めました。
震災から4年半が経ち、被災地への関心が薄まる中、なるべく少人数で、かつ経験が浅いスタッフでも効率よく質が高い勉強環境を提供できるようにと模索する中で出会ったのが、”勉強サプリ”(リクルート社提供)や”eboard”(NPO法人eboard提供)といったタブレットを使ったICT教材です。
小学生向けの夏期講習では、1日のプログラムの中に、”勉強サプリ”を使って自分のペースで勉強に取り組む時間を設けました。
中学生向けには、理科や社会、英語や数学を自分のペースで学ぶコースを設け、およそ40名が受講しました。
生徒からは、
「授業を見て、メモを取りながら、覚えるのがとても楽しかった。とても集中できた。分からないところを確認することができたので、理解できた。」
「be動詞が何かわからない状態から、ヒントや動画を見て自力でできた。自分のペースで出来たので、ゆっくり焦らず正確に解けたから頭に入った。動画は理解しやすく、自分のやり方にあっていた。楽しかった。」
「解ける問題がいっぱい増えたのでよかった。これをテストに繋げたい。」
といった声が聞かれました。
うまく学習を進められる生徒もいる一方で、集中力が続かなかったり、自分で勉強が進められない生徒もいます。そういった生徒に対してはスタッフが声がけをしたり、サポートをする必要が出てきます。どこまでをICTツールに頼り、どこから介在すべきか…現在も試行錯誤しながら、取り組んでいる最中です。
今回は、日々の試行錯誤の一つを評価いただき、特別賞という賞を受賞することができましたが、今後も様々な機会を使いながら、いかに子どもたちが「わかった!」「できた!」という実感がわく場所にできるかを模索していきたいと思っています。