【ボランティア体験記】出会いが、想像の何倍もの学びを与えてくれた
こんにちは。
この春から大槌臨学舎でインターンをしている、上田利瑳子です。
現在、私は大学を休学して9ヶ月間のインターンに挑戦中ですが、今回は、同じく休学して臨学舎で1カ月間のボランティアに取り組む大学生のスタッフを紹介します。
<プロフィール>
四方 翔磨(しかた・しょうま)
京都府立大学 文学部 欧米言語文化学科 3年(休学中)
ボランティア参加期間:2016年5月23日~6月17日
<大槌町のおすすめポイント>
12:00ちょうどに町内放送で流れる「ひょっこりひょうたん島」の歌。毎日癒されています!
※大槌町には「ひょっこりひょうたん島」のモデルと言われている、蓬莱島(ほうらいじま)というひょうたん形の島があります。
—— 臨学舎のボランティアに参加する前は、何をしていましたか?
大学へ通いながら、公立高校、地域の児童館、自閉傾向のある子どもたちの余暇支援を行う団体やフィリピンの子どもたちへの支援を行う団体等で、教育関係のボランティア活動に取り組んでいました。臨学舎でのボランティアを決意したのは、ここに来る2ヵ月前でした。
ボランティア後はアメリカの大学へ留学し、帰国後は教員採用試験に向けて勉強するつもりです。
—— 実際に臨学舎に来てみて、どんなことを感じましたか?
子どもたちの元気さ・素直さに驚かされました。ボランティアの僕に対しても気さくに接してくれて、とてもほっとしました。
—— 活動の中で、どんなところにやりがいや嬉しさを感じました?
ひとつは、子どもたちの方から名前を覚えて話しかけてくれたことです。子どもたちに興味を抱いていればそれが伝わり、次第に向こうから接近してくれると感じました。それがボランティアをやる上での励みとなっていました。
もうひとつは、自分の提案が受け入れられ、それが形になった時です。臨学舎には「全員が主体的にこの場を良くしていこう」という雰囲気があります。始めのうちは「ボランティアだから…」と後ろ向きになりかけましたが、活動の中で子どもたちのために「もっとこうしたい!」という気持ちが湧き出てきた時、勇気を出して提案した甲斐があったと思いました。
—— 臨学舎での経験から学んだことや、今後に生かせると思ったことはありますか?
教育に携わる人は「自分の行動が本当に子どもたちのためになっているのか」と問い続けないといけないということを、この1ヶ月で学びました。
僕は子どもを「叱る」ことがとても苦手で、実は、昔からの悩みだったんです。しかし臨学舎では、子どもたちに「叱る」必要がある場面によく出くわします。色々な生徒と関わったり他のスタッフの方と話をしたりするうちに、叱れないのは「自分が子どもに嫌われるのを恐れている」からで、何が本当に子どものためなのか、真剣に考えていなかったことに気づきました。それ以来、目の前の子どもの将来を思いながら、時には叱り、時には褒め、自分の行動が本当に子どもにとってプラスになっているのか、という視点を大事にしています。
—— 最後に、ボランティアを検討している人にメッセージをお願いします。
悩んでいる方がいたら、ぜひ挑戦してみてください。最初は特別な理由がなくても「そうだ、ボランティアしよう」と直感的に感じたら、とりあえずやってみることが大事だと僕は思います。ここでは子どもたち以外にも職員の方、インターンの方、他のボランティアの方、地域の方…と、たくさんの出会いの場があります。その出会い一つひとつが、ボランティアをする前に想像していたより何倍も多くの学びを与えてくれました。
5年後の被災地だからこそ、コラボ・スクールに来たからこそ、学べることが数多くあります。ボランティアとして、ぜひここに来てみてください!
震災から5年、まだまだ東北では人の力を必要としています。
コラボ・スクールでは引き続きボランティアを募集します。
みなさまのご応募お待ちしております!
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