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大槌臨学舎がつくる日常と非日常。新年度ガイダンス

2018.5.10

 

岩手県大槌町にてカタリバが運営する、

被災地の放課後学校「コラボ・スクール大槌臨学舎」。

 

新年度(2018年度)となり、大槌臨学舎では27名の新規生徒を迎えました。

 

1つ学年の上がった生徒たち。
4月は学年ごとにガイダンスを行い、気持ちを新たに新学年の目標を立てました。

 

“きっかけ”をつくるガイダンス

 

コラボ・スクール大槌臨学舎にとって、ガイダンスとは“きっかけ”をつくる場。

 

日頃は学習支援を通して、「できた!」という達成感や「難しそうだけどやってみよう!」というチャレンジを後押しするきっかけづくりをしています。

 

春夏秋冬と定期的に開催しているガイダンスでは、生徒1人ひとりがいま考えていること、感じていることに耳を傾け、意欲や行動につながるきっかけづくりを目指しています。

 

 

自分の選択を見つめ直そう

 

今年の9年生(中3生)のガイダンスでは、新年度の目標を立てるために、前回のガイダンスを振り返りました。

 

前回のガイダンスで実施したのは、

「辛いとき、逃げそうなときに自分を支えてくれる“マイワード”を見つける」

というワーク。

昨年秋のガイダンス。たくさんの言葉の中から選んでいる様子。

 

生徒はこのワークで、偉人やアーティストの言葉、世界のことわざの中からピンときた言葉を選んでいました。

 

 

 

「なぜその言葉を選んだんだっけ?」

「その時の自分に当てはまったから。」
「部活で結果が結びつかない時があったけど、その経験がのちに役に立ったから。」
「なんか元気がでたから!」

 

自分が”過去に選択したこと”を振り返ることで、今の自分を見つめ直しました。

 

そして最後は、1年間の自分の目標を立て、その目標を達成するために「コラボではどう過ごすか?」「コラボで頑張りたいこと」を考えました。

 

 

例えばSくん。
7年生(中1)のときは、できないこととなかなか向き合えずにいましたが、コラボスクールに通うようになって成績を伸ばしています。

部活でもキャプテンになり、責任感を感じるようになった様子。

 

「コラボ・スクールでも、切り替えをしっかりしてみんなで真剣に授業を受ける。

そのために真剣に授業を受けていない人がいたら注意する。」

 

全体を見て行動するキャプテンを目指し、コラボ・スクールでもみんなを引っ張っていく宣言をしていました。

 

 

 

日常と非日常で生徒の背中を後押しする

 

日頃の学習支援だけではなく、生徒のきっかけづくり、背中を後押しする場をつくることで、コラボ・スクールは、日常と非日常をつくっています。

 

今年の9年生が、最後の中学生活に向けて、進路選択に向けて、自分の意思で選択していけるように。
今年もコラボ・スクールは走り始めました。