『問いの答えをここで見つけたい!大学生インターン羽生遥さん』
皆さんこんにちは!
今月からコラボ・スクール大槌臨学舎のブログを担当する、高木桜子です。
いつもコラボ・スクールの活動にご協力、応援いただきありがとうございます!
私自身、中・高時代にコラボ・スクールに通っていたこともあり、
カタリバのブログや新聞で取り上げていただくことが多かったのですが、
インタビューする側としても挑戦をすることになりました。
コラボ・スクールの魅力が伝わる暖かい記事を書いていきますので、
よろしくお願いします!
→私の紹介記事はコチラ
今回のブログ記事では、前回に引き続きコラボ・スクールのインターン大学生を紹介します。大槌の子どもたちがどんな人と出会い、日々学んでいるのかご覧ください!
羽生遥さんは、茨城県出身の国際教養大学4年生。現在大学を休学しておりコラボ・スクール大槌臨学舎でこの10月からインターンシップをしています。大槌でインターンシップをすることになった背景や、羽生さん本人のことを深ぼりたいと思います。
Q1 インターンシップをすることになった背景を教えて下さい。
大槌に決めたのは、カタリバのインターンシップの中でも多くの中高生と関わることができる拠点だからです。私の大学では1年間の留学が必須となっています。スウェーデンに留学しましたが、コロナウイルス感染拡大の影響で留学開始から間もなく日本に帰ることを余儀なくされました。コロナが落ち着くまでは休学をして、将来の夢である教師のお仕事に繋がるインターンシップをしたいと思っていました。そんな中カタリバのインターンを見つけました。その他にも選択肢はありましたが、高校生とも深く関われる大槌臨学舎で挑戦することを決めました。
活動を初めて1ヶ月が立ちますが、「生徒のコミュニケーション能力が高さ」が印象的です。最初は場に馴染めるか不安でしたが、積極的に生徒とコミュニケーションをとりながら馴染めてきた感覚があります。その反面、授業やイベントで指示を出す際、自分の思うように伝わらずなかなか行動に移してくれなくて・・・。どう声を掛ければ効果的だったのか?と日々難しさも感じます。
Q2 スウェーデンでの留学はどうでしたか?
目にするもの、口にするものすべてが新鮮で興味深かったです。スーパーにいくだけでも、日本とはものの売り方が違っていて、「今スウェーデンにいるんだな~!」と実感が湧きました。スウェーデン人と日本人のコミュニティーが大学の中にあり、現地人と交流の機会も多かったです。思い出に残っているのは、セムラやシナモンロールなど現地のスイーツを作って交流したことです。また、自分の20歳の誕生日も留学中だったので、現地のやり方で祝ってもらったのは良い思い出です。
〈現地の学生と一緒に手作りしたスウェーデンのお菓子 セムラ〉
Q3 印象的だったことはなんですか?
1つ目は、研修で小学校を訪問したときの先生と生徒の関わり方です。ハグをするなどとても距離が近く、対等な立場だなというイメージを持ちました。また、大学のトイレが男女で分かれていない部分など、多様性も大切にしているという姿も印象的でした。
2つ目は、スウェーデンの生涯学習の考え方です。若い年代も、社会人を数年経験した年代の人も関係なく、多くの人が学ぶ機会を持てるよう大学の学費が無料です。大学の中でも様々な年齢、背景を持つ生徒がいました。高校卒業後にすぐに大学に入学して、4年で卒業するべきという印象が日本にはありますが、スウェーデンでは学ぶことに対して自由な考えをもっているなと感じました。
〈Inclusive educationという授業での学校訪問〉
Q4 中高時代はどんなことを考えていましたか?
当時は、これと言って一生懸命頑張ったといえるものはありませんでしたが、将来はなんとなく看護師か理学療法士になろうと思っていました。
高校生になってから、以前から興味のあった海外・言語分野を視野に入れ始め、ある方との出会いで、国際教養大学に入ることを決めました。目標を決めてからは、受験勉強をしながら大学入学までの費用をすべて自分自身で賄うためにアルバイトをしていたのでとても忙しかったです。
Q5 ”ある方”との出会いについて、詳しく教えてください!
年に2回ほど、受験対策講習会を高校でしてくれる予備校講師の先生との出会いです。英語の教え方が革命的に面白く分かりやすくて、私もその先生のようになりたいと強く感じました。「どうしたら先生のようになれますか?」と直接聞きにいったところ、国際教養大学を勧めてくれました。
もともと進学重視の高校ではなく、周りからの理解を得られないこともありましたが、目標達成のため日々努力し続けました。英語検定準一級を受験し2次試験で落ちてしまったときや周りから心ないことを言われ挫折しそうになりましたが、先生は「今、諦めてどうする!?」と喝をいれてくださったんです。そのとき、改めて国際教養大学の受験を決意しました。先生との出会いがなければ、今の自分はないと思っています。
〈塾講師の先生との写真〉
Q6 コラボスクールでの活動の意気込みを教えてください!
教育は不平等です。すべての子供たちに平等な選択肢があるわけではありません。私の家庭では大学進学が当たり前の家庭ではなかったけど、先生との出会いがあって選択肢が広がったように、私自身も彼らにとって良い選択肢や出会いを与えていけたらと思っています。
意気込みとして、自分自身がもつ問いの答えを見つけたいと思っています。教育実習中は、「どうすれば面白く分かりやすく教えられるのか」という目先のことを考えていました。ある教員からのフィードバックで「私が関わることで生徒にどんな影響を与
えたいのか、どんな生徒になってほしいのか」など長期的な理想について考えていなかったことに気づきました。コラボ・スクールでは、この問いに対しての答えやアイデアを探っていきたいです!
あとがき
予備校講師の先生との出会いは、羽生さんの心に火を灯すきっかけになりました。
「第一志望大学合格」の目標は決して簡単なことではなく、毎日の努力や励ましてくれる人の存在があったからこそ叶えられたと思います!
羽生さんが、問いの答えを見つけながら、コラボ・スクールの子ども達の心にやる気の火を灯してくれると、今後の活躍に期待です!