『中学生、未来へ向けてのチャレンジ~学びフェス~』
皆さんこんにちは!大槌町では、寒さの中にも少しずつ春の足音が近づいているのを感じます。節目の季節と言われる3月ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
コラボ・スクール大槌臨学舎では、中学3年生の卒業式を行ったり、設立のきっかけとなった東日本大震災発生から11年が経つ日、地域の方と黙祷を捧げる機会がありました。
コラボ・スクールでは、通常行われている学習プログラムの他に、興味や関心のあることにチャレンジできる選択授業が開講しています。今回のブログでは、選択授業を受講している中学1・2年生を対象に開催した「学びフェス」についてご紹介させていただきます。
1, 学びフェスとは?
3月10日㈭に学び発表の場「学びフェス」を開催しました!
学びフェスとは、コラボ・スクールの選択授業である、英会話プログラム、中学生マイプロジェクトを受講している生徒がそれぞれ、英語スピーチ発表、中学生マイプロジェクト発表を行うものです。合計4名の生徒が発表し、約3ヶ月の練習の成果を発表しました!
ー英会話プログラムとは?
生徒がフィリピン人の先生とオンラインで繋ぎ、顔を合わせて1対1で英会話を行うものです。日常会話の練習をしたり、教材を使って英語表現を学びます。
ー中学生マイプロジェクトとは?
大槌高校のカリキュラム「三陸未来探究」の中で高校生が取り組んでいるマイプロジェクトという取り組みがあります。自分の気になること・好きなことをプロジェクトにして、アクションするといったものです。コラボ・スクール大槌臨学舎では、中学生も挑戦することができて「やってみたい!」をスタッフがサポートします。
マイプロジェクトについての詳細はこちらをご覧ください!
2, 発表練習に取り組む生徒の様子
発表練習が始まったのは昨年の11月。スピーチ発表の生徒はフィリピンの先生からアドバイスをもらい、滑らかな英語の発音の仕方などの特訓をしました。中には、自主的に学校の友人の前でスピーチ練習をしていた生徒もいて、日を追うごとに少しずつ自信を持って話せるようになっていきました。
過去にコラボ・スクールで開催のスピーチコンテストに出場した経験のある卒業生も、応援に駆けつけてくれました。生徒一人ひとりのスピーチを聴き、より良い発表となるようなアドバイスをくれました。
過去のスピーチコンテストの記事はこちらです!
また、中学生マイプロ発表に取り組む生徒も、発表テーマの専門知識を持つ方からお話を聞く機会もありました。練習を通して新しい出会いを経験したり、経験者からアドバイスをもらうことは、発表に対する自信やモチベーションに繋がる経験になったのではないでしょうか。
3, 本番の日を迎えた生徒の様子
本番当日は、約35名の方が観覧してくださいました。コロナウイルス感染拡大防止の観点から保護者の方のみ足をお運びいただき、それ以外の方はオンラインでの観覧となりました。オンライン観覧者が多いとはいえ、あまり経験することのない大勢の前での発表に緊張感が漂いました。
いよいよ本番を迎えました。まず、中学生マイプロジェクトの部。中学生が取り組んだテーマは「ミライの技術」です。唯一無二であることの証明ができる技術と言われているNFTや、インターネット上での仮想世界であるメタバースなどについて調べたこと、体験してみて感じた良い点や問題点を発表しました。
次にスピーチ発表会の部です。昨年度から英会話を受講している生徒は、日本語で作文を書いたものを英語にし、自分の想いを発表しました。「友達の大切さ」、「英会話授業を始めて自分が変わったこと」がテーマでした。今年度から始めた生徒は、ある大学教授のスピーチや国際的に人気なグループリーダーが演説した既存のスピーチを練習して発表をしました。
保護者、またモニター越しの観覧者の前で、感情を込めて堂々と発表をしている姿が印象に残っています。原稿を見ず暗記で発表をした生徒もいました。
4, 発表を終えた生徒の声
発表後に、日本語でのインタビュータイムを設けており、観覧者の方から質問や感想をいただく時間がありました。そのときの生徒の素敵な返答をいくつか紹介したいと思います。
・興味のあることをもっと自分で調べたり、周りにも伝えていきたいと思う。
・先輩のように自信をもって堂々とスピーチをしたい!
・次の英語スピーチでは、自分自身の想いを発信したい!
・大好きな友達の笑顔を見るために海外旅行に連れて行って、自分が英語を話してみんなを楽しませたい!
・お仕事で英語を使って、沢山の人の役に立ちたいし交流がしたい!
生徒それぞれ英会話に取り組んできた期間は異なり、英語を人前で話すことの自信やハードルの高さにも差があったと思います。ですがインタビューの際には、どの生徒も変わりなく自らの考えを力強く伝えてくれました。
5, あとがき
学びフェス開催を初めて生徒に伝えた11月。不安な気持ちもあり、人に見せるのは恥ずかしいと緊張していた生徒もいました。練習を重ねたり、地域・専門の方との出会いによって、素敵な学びの発表にしたいと生徒たちの表情が日々変化していく様子を私達は見守ってきました。
この学びフェスを通して、生徒が「今の経験をどう生かしたいのか。どんな自分になりたいのか。」を言語化している場面を何度か目にしました。生徒にとってこのイベントは、今取り組んでいることが将来に繋がると感じ、未来の自分を思い描くきっかけになる場だったのではないかと思っています。観覧者としてご参加いただいた皆様。遠くから応援してくださっている皆様。ぜひこれからも、大槌臨学舎で学ぶ生徒の姿を暖かく見守ってくださると嬉しいです。