『コラボ・スクール大槌臨学舎卒業式~旅立つ彼らの決意とは?~』
~まえがき~
皆さんこんにちは、コラボ・スクール大槌臨学舎です!大槌では、例年よりも早く桜の開花が始まりポカポカと春の陽気が漂ってきました。大槌高校の校舎内を拠点とするコラボ・スクール大槌臨学舎では、4月に入学した新高校1年生を迎え入れたり、スタッフの入れ替わりがあったり、新しい顔ぶれでワクワクしたスタートを切っています!
昨年度に引き続きブログを担当するのは、大槌臨学舎卒業生でもあるスタッフの高木桜子です。よろしくお願いいたします!
先ほど、新高校1年生を迎え入れたとお伝えしましたが、新入生60名の中には先月まで中学3年生としてコラボ・スクールに通っていた子どもたちの姿も見られます。まだ見慣れない大槌高校の制服姿を見ていると、なんだか昨年度彼らがコラボに通っていた時の景色がよみがえります。
今回のブログではそんな彼らがコラボ・スクールを旅立った、3月17日に行われた卒業式の様子をお伝えします!
~コラボ・スクール卒業式について~
3月17日にコラボスクールに通っていた当時の中学3年生を対象に行われました。卒業式のコンセプトは、『宝の地図と羅針盤を手に入れ、航海に出よう!』でした。このコンセプトには、『”宝の地図”=近い将来や中長期的な未来の選択肢を見つけて、”羅針盤”=”成功体験や自分の強み”に気づき、”航海”=”目の間の挑戦”を言葉にしてほしい!』という願いが込められています。
“宝の地図を見つけるために”
まず、将来の選択肢に出会うをテーマに、3人のゲストスピーカーの先輩のお話を聞きました。大槌臨学舎卒業生でもある当時の高校3年生や大学生インターンから「どんな中高時代を過ごしたのか、どんな挑戦をしてそれが今どう生きているのか」などのお話しをきくことで、自分が将来なりたい姿をイメージをしました。
”羅針盤を手に入れるために”
成功体験や自分の強みを見つけるためにスタッフとペアになって長所発見ワークを行いました。家族や友人から長所を聞いてくることを卒業式までの宿題として、当日は具体的にどんな場面でその長所が発揮されていたのか、それがこれからどんなことに活かせそうなのかなど、スタッフと対話しながら深めていきました。ワーク中には「私の○○な部分って、こんな良い点があったんだ。実は周りの人を幸せにしているんだ!もっとこうできるかもしれない!」と自分自身に向き合う大切な時間となりました。
”航海に出るために”
宝の地図と羅針盤を手に入れた子どもたちは、長所発見ワークの最後にまとめた、「これからの目標・それに対して明日からどんなことに取り組むのか」を1人1人が前にでて宣言しました。友達やスタッフと共に過ごし学んできた大槌臨学舎から、これからそれぞれの新しい環境へ航海に出ます。最後の決意表明の場としてお互いの宣言に耳を傾け、背中を押し合う時間となりました。
~彼らが宣言したこととは?~
宣言タイムでは、学習に関すること、高校生活でのこと、これからありたい姿など個性溢れる宣言をしてくれました。その中からいくつか内容を紹介したいと思います!
Aさんの宣言
目標:周りに影響を与えられる変な人になる(自分のしたい事、好きなことを徹底的に極めて他の人がしないようなことにも挑戦し、周りにも影響を与えられる存在になる。)
今日から取り組む事:元素記号の周期表を英語で言えるようになる。
Iさんの宣言
目標:人との繋がりを大切にする。
今日から取り組むこと:一日十善。
Rさんの宣言
目標:気遣いができ、面倒見がよい長所を高校生活で更に発揮する。
今日から取り組むこと:同じ中学出身であるないに関わらず、周りの人が困っていたら自分から話しかける。
~あとがき~
卒業生の中には、小学生のころから中学卒業までコラボスクールに通っていた生徒もいます。中学生にあがり、部活や勉強、人間関係でこまったり、新しい環境に足を踏み入れてうまくいかなかったりなど、たくさん挑戦し、失敗や成功を経験しながら成長していく姿を私たちは見守ってきました。現場で長く関わってきた私たちだからこそ、彼らの心の中の想いを引き出すことができたのではないかと思っています。
大槌臨学舎が、子どもたちにとって成長や挑戦を後押しする場所であるよう、これからも日々全力で関わり続けたいと思います!
みなさん、卒業おめでとう!そして、新しい生活の始まり、おめでとう!
コラボ・スクール大槌臨学舎はこれからもみんなの居場所です!