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『大槌臨学舎学生スタッフ インタビューvol.2!』

2022.10.27

まえがき

こんにちは、コラボ・スクール大槌臨学舎です!大槌では夜の気温が10℃を切り寒さを感じるようになりました。久しぶりに出すストーブの少し焦げくさい香りに包まれ、冬の訪れを少しずつ感じてきています。皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

 今回のブログは、「大槌臨学舎学生スタッフ インタビューvol.2!」大槌臨学舎のサポートを10月からしている学生スタッフについてご紹介します。

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今回紹介するのは、岩手県紫波町出身の白岩裕悟(しらいわゆうご)さん!!

東京大学文学部で言語学を学んでおりましたが、休学をきっかけに教育学部に転部し、実際に現場で学ぶことを決めたそうです。彼が教育を志したきっかけやどうしてコラボ・スクール大槌臨学舎のスタッフとして携わりたいと思ったのか。など深掘りをしていきたいと思います。

Q1 大槌にきてみての感想を教えてください。

大槌に住み始めてから約一か月ですが、日常生活の中で「温かいな。」と思える光景をすでに何度か目にして素敵な町だなと思っています。

大槌町の子どもたちは、人懐っこいなと感じます。まだ関わって日は短いですが、大槌臨学舎で私のことを見かけて声をかけてくれるなど、とても優しい生徒が多い印象です。

▲生徒の見送りをする白岩さん

Q2 どうしてコラボ・スクール大槌臨学舎でインターンシップをすることに決めたのですか?

大学を休学して教育に関連する活動をしようということを考えていました。教育学部で本格的に理論を学ぶ前に、実際の現場を見てみたいと思ったことがきっかけです。

 地方の教育格差に課題を感じていて、地方と呼ばれる地域の一つである地元岩手県のどこかで実際に生徒と関わることのできるインターンシップ先を探していたところ、コラボ・スクール大槌臨学舎を見つけました。サイトを見たときに、自分がやりたいこととマッチしていました。ここなら自分のやってみたいことができると思ったので、インターンシップをすることに決めました。

Q3 どうして教育学部に転部することにしたのですか?

上でも伝えていたように、私自身教育格差に課題を感じていて、解決の方法を見つけたいと思っているからです。教育格差が課題だと認識し始めたのは高校生のときの経験がきっかけでした。東京大学には、地方の高校生の進学を支援するサークルがあります。東京大学内のツアーをしてもらったり、東大志望の高校生を集めた東北合宿に参加したとき、東京大学の進学実績や学習方法を教えてもらいました。進学実績などを聞く中で、地域によって学ぶ機会の格差があることに気が付きました。自分が育ってきた紫波町も都心部と比較すると学習の機会に恵まれているわけではなく、その差が将来の選択肢に影響がでてしまうことに衝撃を受け、不平等だと感じました。

Q4 どんな中高生でしたか?

課外活動や大学進学に向けてやりたいことに一生懸命取り組んでいました。高校生の時は、応援団に所属していたこと、文化祭での有志活動にも取り組んだことが今でも印象に残っています。大学進学の際には、塾に通っていなかった代わりに学校の先生が出してくれた問題を毎日解いて添削をしてもらったり、高め合える古き友人と日々勉強に取り組んでいました。

現在の私は教育格差をなくすことをテーマにいま活動をしていますが、今思うと、中学生の当時から平等であることを大切にしていた感覚があります。所属していた部活動でも、コートの利用可能時間がその時々によって異なると不平等に感じ苛立つことがあったり、、、。今はその時よりは心が落ち着いてきたと思っていますが、その時の自分にとっての”平等であることの大切さ”は自分の現在の学びのテーマに繋がっているな。と感じています。

▲応援団として活動している白岩さん

Q5 意気込みを教えてください!

私は当初、環境によってできたはずのことができないという状況をなくしたいと考えていました。しかし、生徒の多くはそもそも自分にはこれができるはずだと思うことすらできないことに気づきました。そこで、生徒に自身の可能性を感じさせてあげるためにも、自分が”生徒のなりたい姿や自分の可能性を見つけるヒントとなるロールモデル”であることを意識して生徒と関わることができたらと思っています。

私が岩手県の中で塾にも通っていたわけでもなく、周りから支えられながら今まで努力してこれたことやその他の経験などをなにかの形で生徒に伝えられれば「自分にでもできそう!」と思ってもらえるのではないかと思います。

そして、私自身として「学力向上と教育格差の解決は本当にイコールであるのか?」という問いを持っています。ここで活動する中でたくさんの生徒やスタッフの皆さんと対話していきながら、この答えのヒントを見つけていきたいです。

あとがき

コラボ・スクール大槌臨学舎では、大槌の中高生と関わり学習支援と対話を通して生徒一人ひとりと向き合い、子どもたちにとって身近な、 少しだけ未来の自分像を示す「ナナメの関係」の先輩として、この活動に中長期的に参加していただけるインターンを募集しています。

▼カタリバやコラボ・スクール大槌臨学舎で一緒に活動をしてくれる方、興味がある方はこちらのリンクから詳細をご覧ください!

https://www.katariba.or.jp/intern/26696/