【被災地・女川より】~小学生奮闘記~やれば出来るを実感出来る場所~
午後4時、今日も町中に学校を終えた子どもたちの声が聞こえてきます。
向学館に向かう子どもたちは、バス停まで歩いて下校します。
バスに乗車して向学館へ向けて出発です。
小学生の子どもたちはいつでも元気いっぱい。走って校舎に入ってきます。
さあ、今日も向学館がスタートです。
小学生は毎日15名~20名の子どもたちが学校が終わった後の放課後の時間に向学館に来ています。
その中に、11月に入り一度も休まず向学館に通っているAさんがいます。Aさんは、今年度から向学館に通っています。向学館に来た当初は学習に集中して取り組めないこともありました。向学館は、友達が来ているから、来ているだけ!勉強は嫌い!と言っていたAさん。
それが、だんだんの季節が変わるにつれて授業中も集中して取り組めるようになってきました。
▲最近は、みんな集中して学習に取り組んでいます
向学館では、昨年度より子どもたち一人ひとりが自分にあった学習を出来るようにと集団授業をやめ、ipadを使用した自律学習プログラムに内容を変更しています。このプログラムを提供することで、子どもたちが自分自身で学習する単元を決めることが出来るため、小学4年生でも小学6年生の内容をやる子がいたり、逆に小学5年生の子が復習のために小学3年生の内容も学習することも出来るようになりました。
向学館では、子どもたちが日々取り組む勉強で「出来た!わかった!」と実感を持てることが自信につながると考えています。大切なのは、誰かと比べることではなく、昨日の自分よりも出来ることが増えたか、諦めないで取り組もうとしたかです。
毎日の積み重ねが子どもたちの力になります。
Aさんは休まず向学館に来ることで、だんだんと分かることが増えて、勉強が楽しくなったと言います。そして今のAさんの目標は、向学館で予習をして、友達にも勉強を教えてあげること!だと語ります。
▲最近は休み時間もお互いに勉強を教え合う様子が見られるようになりました
Aさんは、苦手だと思っていたこと、嫌いだと思うことでも毎日ちょっとずつ努力すれば好きに変わることがわかったようです。
Aさんは、今では目標設定も自分一人で出来るようになりました。
苦手なことでも逃げずに立ち向かうことで新たな自分に出会えることを知ったAさん。
さあ、ここからどのように成長していくのでしょうか。
向学館では、これからも子どもたちの成長に伴走してきます!
がんばれ、小学生!